希望(リンク)昨日真夜中に、短編小説をアップしたけど、読んでしまった人いるかも。
朝になって消そうと思ってカウント見たら、真夜中のうちに10人増えていた。
怖かったかも。ごめんなさい。
文学学校の文集作品の締め切りが昨日で、『恐怖』をテーマにした原稿用紙三枚の作品。
某コミュニティサイトで起きるかもしれない恐怖を書いてみた。
消した理由は、「もしやモデルがいるのでは」と誤解されると、人に迷惑かかるので。
モデルはいない。ぜんぶ創作だ。
題名は『横顔の女』だった。
簡単に紹介すると、主人公は毎日コミュニティサイトを楽しんでいる、軽めのOLの女の子。自慢のプロフィール写真を載せていて、毎日のように男の人から友達リクエストがきて、ネット上のボーイフレンドが百人いる。
彼女は、嫌いな人には簡単にブロックをかけて、ボタン一つで縁を切ることができる。
ある日、友達の友達紹介欄に、横顔の女が載っていた。
見覚えのあるその女は、自分にとって都合の悪い女。ブロックをかけて削除するが、削除しても、何度でも紹介欄に載ってくる。そして横顔だったのが、一枚一枚と、徐々にこちらを向き始める。そして・・・。
・・・という話だった。
書きながら、怖くて震え上がった。
自分で言うのもなんだけど、むちゃくちゃ怖くて面白い作品だった。
でもこれがもし、誰がモデル?なんて思われたら、大変なことになる。
創作の方法ばらすのは苦手だが、実はわたしはモデルを使うようで上手く使えない。
だから、人間のいろんな要素を入れた人物を創作して、その中に自分が入り込む。モデルがいるとしたら、全部わたしがモデルだ。
軽い女も、横顔の女も、たとえば男だったとしても、全部そこにわたしが入ってる。そうでないと描けない。頭の回路が開かないのだ。
というわけで、内容が強烈なこともあってブログから削除した。
「そんなことで消すなよ」って、文学学校の雪ちゃんに怒られそうだ。
小説家は誤解されてなんぼ、嫌われてなんぼの世界。それを怖がってたら、小説なんて書けないよって。
ブログを書くようになってから、激しいことを書くので嫌われることがある。というか、ブログ以前に、ネットやメールで文章を書くようになってから、初めて嫌われる経験をした。
ブラバンでの人間関係は、三十年ずっと続いてる間、一度も嫌われたことがない。PTAでも、文学学校でも、ネットなしの現実的な付き合いでは、ぜんぜん嫌われたことがない。
もちろん、自分の知らないところで嫌われてることはあるかもしれないけど。
だから、実際、嫌われるのは痛かった。今では、かなり平気になったものの。
ネットさえなければ、こんな辛い思いすることもないのにと思うときがあった。
ネットさえなければ、友達と離れたりすることはなかったのにと。でも、それはネットで出会った友達だから、ネットがなければ出会うこともなかったね。
言葉がきっと足りなかった。あるいは、余分なものが多すぎた。
伝わりにくい分、思いやりを普段の何倍もこめなければならないところ、邪険に扱った。誤解したまま、どうしようもなくなった。
嫌な思いをさせてしまった人へ。傷つけてしまった人へ。
ごめんなさい。
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小説を書き始めた頃、ある本で、『小説家になりたいと思ったら、まず、友人関係を全部切れ』と書いてあった。『理由は、小説を書いていたらわかる』とも。
いま、なんとなくわかる。
誰をモデルにしてなくても、登場人物は誰にでも当てはまる。これは私のこと?僕のこと?と誤解されるようになる。いくら違うと言っても、わかってもらえないだろう。
だから、誤解されてなんぼ、嫌われてなんぼの世界。それでも「書き続ける」ということだ。
嫌われてる情報が耳に入るとき、「小説を書けということね」と思うようになった。嫌われることに慣れろと。
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作品『横顔の女』は、無事、文学学校に届けた。
文集に収められる。わたしの孫あたりが読んで、ばあさん面白いって笑ってもらえたら嬉しい。
プロになったら短編集に入れる。プロになるには来世になるかもしれないけど、できるだけ今世で読んでもらえるよう、頑張る。

文学学校の帰りに、久しぶりに、直木さんに会いたくなって。
谷町六丁目の南出口を出たところに、こんな坂道がある。
ずっと降りていき、右(北)に曲がる。

ちょっと歩くと右手に、こんな素敵な建物が。
二階に、「直木三十五記念館」がある。
去年、同窓会報の人物評伝を書くとき、よく通ってた。
部屋に入ると、写真の直木さんが、「よう、久しぶり」と言ってくれた気がした。
途端に泣けてきた。

「おいおい、どうした」と聞こえた気がした。
この部屋は、隣の古本屋で代金を払って入ると、もう誰も入ってこない。
畳の静かな部屋。何時間いてもいい。
だから、泣きたいときは、ここに来るといい。みんなから忘れられた直木さんだけが、見守ってくれている。

歴代の直木賞作品がずらり。
これからちゃんと読み込んでいきたい。新人賞をとるためには、直木賞作品ぐらいのレベルが必要な気がしてる。
メモ帳を出して、読もうと思う本をメモした。

これ、ブラバンの先輩がわたしに勧めてくれた本だ。タイプが似てるからと。
ロックバンドの話だと思う。「でんでけでけでけ」は、ギターの音。楽しい題名。

藤本義一さんの、『鬼の詩』。これも読んでみたい。
一時間から二時間、過ごしてた。
直木さんは、「直木賞」という名誉を世に残したけど、本人は、これから書きたいことがいっぱいだった。
最初は、いまの芸人レポーターみたいにふざけてた。匿名で面白いコラムや風刺を書いた。好かれかたも、嫌われかたも、私の比じゃない。
時代小説をやっと書いて遅咲きデビュー。ほかにSFものも書こうと思ったが、若くして亡くなった。
直木さんに、「頑張れよ」と声をかけてもらい、部屋をあとにした。

帰りは松屋町のチョコレイト専門店『エクチュア』で、お酒入りチョコを飲んだ。